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我が道を行く東北人Tommyの日々の記録です。美味しいものをおいしく食べることが好きです。歌舞伎と落語が好きなチェロ弾きです。


by kazeyohuke-byun
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風鈴を揺らす風。

おばんです。

台風一過で焦げるような日差しを浴びたのも束の間、
朝晩の風の柔らかさに思わず空を仰ぐようになりました。

蝉の声も夏の終わりを感じさせます。
最近読んだ本に蝉が詠い込まれた和歌が書かれていたこともあり、
気がつくと蝉の声を追い、その姿を見つけようとしながら歩いています。
風鈴を揺らす風。_b0174350_23005222.jpg
つい最近の研究で
成虫になってからの蝉の寿命は7日間とは限らず
アブラゼミに至っては約1ヶ月生きることができる、
ということが分かったそうですが、
それでもやはり長命ではありません。
旅の終わりが近いのを知ってか知らぬか
必死に鳴いているその姿に、
そして足元に見かけるその亡骸たちの姿に、
もの悲しい気持ちになります。


今年のお盆は帰省できず、
毎日欠かさず焚いているお香をやはり焚いて、
終戦の日はラジオの前で黙祷。
日が暮れてからは練習時以外窓を開け、
風に乗って届く風鈴の音を聴きながら作り置きしたり
風鈴を揺らす風。_b0174350_23154026.jpg

ビスコッティを焼いたり
風鈴を揺らす風。_b0174350_23211260.jpg
ハフナーを無限ループで聴いたり、
戊辰戦争の史料に没頭したり、
先日の本番後に自分へのご褒美的に購入した
本たちとの時間を過ごしたり。
音出しできない時間の過ごし方の
お気に入り度が最近さらに増しました。

風鈴を揺らす風。_b0174350_20333273.jpg
夏野菜カレーの会も開催!


そしてお盆の中日には妹が上京。
風鈴を揺らす風。_b0174350_23363992.jpg
友人に勧めていただいたレオレオニ展へ行き、
2人ともその世界に、
メッセージ性の強い物語たちに、
すっかり魅了されました。
風鈴を揺らす風。_b0174350_07551386.jpg

その後お盆でことごとくお休みの商店街を歩いて打ちのめされながらも
唯一開いていた近すぎて行ったことのなかった喫茶で
特大カキ氷を食べ、
風鈴を揺らす風。_b0174350_23364277.jpg
カレー部御用達のもうやんでカレーを食べてから
東京駅へお見送り。
大学2年生になった妹、
昔からよく笑う心強い存在ではありますが、
最近さらにそれを感じることが増えました。




さて、
ただでさえ「生きる時代を間違えたのでは」
と言われることが多い私ですが
そんな私に試練が↓
風鈴を揺らす風。_b0174350_06551127.jpg
先日リハへ行ったら、
楽譜が今話題のGVIDOでした。
GODIVAと読み間違えた挙句、
正式名称を言えるようになったのは本番当日。。
リハ前に使用講習も受け、
2コマ目までは
白ペン機能と消しゴム機能を間違える
譜めくりできない
二枚めくる(迷惑オンパレード)
などしながらも頑張ったのですが、
目もアウトだっため断念。
私たちも紙楽譜に戻していただきました。
使いこなせるようになったら本当に便利だなと思います…。

風鈴を揺らす風。_b0174350_07531656.jpg

翌日のサントリー本番は満席。
久々に弾いたモーツァルトの戴冠ミサは大好きな曲の一つ。
特にAgnus Daiの和音進行がたまらなく好き。



今月後半はオケが多く、
今日明日は群馬通い、
その後福島経由で仙台へ。
週末はこちらです。
風鈴を揺らす風。_b0174350_08105244.jpg

その翌日からは初めてのオケに乗せていただきます。
緊張するけれど楽しみ!





そんな夏の終わりの処方箋はこちら。


春から度々、元気な姉弟のいるお家に伺っております。
昨日は3人で焼きそばを作って、
一旦戻ってきたお母さんと4人で楽しく食卓を囲み、
お絵かきしたり工作したり、
カブトムシやクワガタ、蝉や蝶の図鑑を眺めたり。
途中で塾へ行ったお姉ちゃんを
お散歩がてら弟くんとお迎えに。

道端に落ちている旅を終えた蝉たちを
優しく手に取る弟くん。
帰る頃には私のエプロンのポケットは
蝉たちでいっぱいに笑

下町の軒先に揺れる風鈴の音を聴きながら
3人でこの「星めぐりの歌」を歌って帰りました。


大好きな歌です。
幼稚園や介護施設、病院などで演奏する際、
ほぼ必ずこの作品をプログラムに入れています。
この歌が出てくる「双子の星」というお話。
そしてもう一つ大好きな「よだかの星」。
明日の道中は宮沢賢治の本をお供にしよう。

ではまた。

# by kazeyohuke-byun | 2019-08-20 19:14 | Comments(0)

蝉を聞く夏。

おはようございます。

先日のミューザでの本番後
生徒さんご夫妻にお招きいただいてそのまま軽井沢へ。
最近読んだ本のお話やお料理の話をしながら
美味しいご馳走をいただき、
翌朝は自生しているラズベリーの収穫のお手伝い。
蝉を聞く夏。_b0174350_13422041.jpg
はち切れそうなラズベリーを口につまみながら
カゴいっぱいのラズベリーを摘みました。
奥の方になっていたラズベリーを摘もうとしたら
小さな棘が手に当たり、
ゆっくり静かに血が出てきて、
それを拭うように涼しげな風が吹いてきて、
見上げた空はどこまでも青く、
ふと足元を見ると小鳥がへびいちごをついばんでいて。

うまく言葉では表せないのですが、
普段はっきりと感じることのない「生」を感じた朝でした。
蝉を聞く夏。_b0174350_13552193.jpg

エアコンをつける必要のない心地よい気温、
窓から入ってくる夜風は冷たいくらい。
療養でもあり充電でもあり、
帰り道、身体が軽く感じられました。



そのあとは毎年恒例のジュニアオケの合宿へ。
蝉を聞く夏。_b0174350_13581264.jpg
数週間前に読んだ松本清張の本にも出てくる潮来。
利根川のほとりにある宿で
朝から晩まで子どもたち(と言っても高校生や大学生が多く、音楽家の卵たちばかり!)
と共に様々な意味で挑む日々でした。

ドンファン
ドンキホーテ(テレマン)
ドンキホーテ(シュトラウス)
というめったにない、
というより見たこともない発狂しそうなプログラムでしたが、
本番が終わった今、
気がつくと頭の中にそれが流れているほど
身体に流れる込んでいることに気付きました。

ドンキホーテは人生初でしたが、
弾けば弾くほど虜になる作品でした。
あの勇ましく美しいソロを弾くのは
ドイツで活躍されているチェリスト。
ドイツ語は私はもはや聞き取ることしかできず
(内容は分からん)
英語でいろいろお話してくださいましたが、
パート練習の時なども指導してくださり、
そして何より歌うように弾くあの音楽と背中から
皆で多くのものを学んだ日々でした。


ソロヴィオラとソロチェロの対話、
子どもたちはもちろんステージ上も客席も
その場にいた全員がソリストの方々に心をつかまれたコンサートだったと思います。


ちなみにドンキホーテは
弦楽器はプルトごとに弾く場所が異なり、
チェロは最低10人必要な編成で書かれております。
が、今回のチェロメンバーは7人。
特にVar.5にはチェロアンとなる箇所があるのですが、
人数不足のためそのバスラインのDを1人でひたすら弾き続けるという
メンタル修行が課されました…。
「オケ全体の中で1人きりにもなるんだぜ」
と弾く直前に指揮者に言われ、
腹をくくって臨みました笑
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だいぶシビれましたが
もう二度とないかもしれない貴重な経験。
またいつかドンキホーテ弾きたいな。



さて、この一週間移動が多かったこともあり
引き続き大切にしている読書の時間。
最近二周した本はこちら。
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こちらは以前読んだものを改めて。
蝉を聞く夏。_b0174350_23352731.jpg

そして
このブログにも何度か登場しておりますが、
もう何度読んだか分からない大好きな本。
蝉を聞く夏。_b0174350_23352853.jpg
星野氏の紡ぐ言葉がとても好きです。

以前も書きましたが
時間は作るものだったと実感します。
「読書」という心から好きなことをしている時間は
自分にとってかけがえのない時間に。
テレビはないけれど、
人々が残した文字や言葉から学び得るものは多く
心も豊かになると思います。





とはいえ
時間をちゃんと決めて読むことが大事!
止まらなくなるので…。

公演情報はまた改めて掲載致しますが
ひとまず今週末はこちらに乗せていただいております。
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再びオーディションへ向けて矢印をより自分へ向けていく日々がスタート。

“夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲ”

この暑さを乗り越えるために
この願いは心の底から神頼みしたいし、
自分でもこうなるよう心がけようと思います。
皆さんもこまめに水分塩分補給を。

ではまた。





# by kazeyohuke-byun | 2019-08-12 09:40 | Comments(0)

ついに梅雨明け、

ついに梅雨明け、
空には低い積雲が増え
どこもかしこも夏の色。
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電車移動の多かった七月最終週は
よく空を眺めた日々でした。


福島にて久々の日中レッスンがあった際、
空き時間に散歩していたらこんな場所を発見。
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気温は33度近く、
階段は急勾配、
どう考えてもヤブ蚊がいそうな茂みを前に
一瞬躊躇しましたが
どこからともなく現れた青いオオシオカラトンボに連れられ登ることに。
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たどり着いた先にはあったのは大きな崖。
そしてそこにはあらゆる観音様やお地蔵様が。
風雨にさらされながらも
300年近くこの高台で世を眺めてきたのかと
その姿と時を思い、しばし時間が経つのを忘れました。


古井戸などを横目に歩いていると、
ふと足元に動くものを発見。
キイロテントウなんて珍しい!と、思わず写真を。
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なんとこの子(たぶん)、 
帰りの電車で私の服にしがみついているのを発見しました。
てんとう虫が付いてきてくれたなんて久しぶり。
思わず電車の中で笑顔になりました。




黄色といえば今の季節はこちらが美味。
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月日が経つのは早いと感じることばかりですが、
旬のものを食べながらそれを感じることも多々。
先日の本番前に食べた仙台発祥冷やし中華もその一つ。
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この日の仙台は
ホールの外に出た瞬間
ジュッと音を立てて溶けるんじゃないかと思うほどの日差し。
もともと日差しには弱いので、
同じく日焼け対策万全の後輩と2人で
ひたすら日陰を探しながらお店へ向かいました。
程よい酸味の効いた美味しい冷やし中華でした。



その後東京にてガラコンサートに出演し、
(3回目のPezzoもなんとか無事?終了!)
再び仙台へ。

表情豊かなりんに会えるのが毎回楽しみ。



毎朝ヒルと蛇から逃げながら
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森を抜けて
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かつてのアルバイト先に手を合わせて
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一礼して出勤。


降り注ぐ夏の日差しに
庭の畑のお野菜たちも豊作!
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両親が雨や風やりんと戦いながら育ててくれたお野菜、
食べると元気になれる気がします。



さて明日はこちらに乗せていただいております。
お席はほぼ完売だそうです!

移動続きはハードですが
読書タイムが増えるという良い点も。 
読書しながら聴いているのがこちら。

訃報を知った夜は一晩中こちらを聴いていました。



花火大会の季節。
すみだの花火大会も元はと言えば
大飢饉と疫病の流行で亡くなった方々の魂を鎮めるための花火。
かつて幼馴染と訪れた島の花火大会でも
打ち上げる度に亡くなった方へのメッセージが読まれていました。
夏空の眩しさは人々の目をくらませますが
空を見上げる人が多くなる季節。
立ち止まってふと空を見上げるのも
大切なことかもしれません。


ではまた。


# by kazeyohuke-byun | 2019-08-03 22:05 | Comments(0)