おばんです。
台風一過で焦げるような日差しを浴びたのも束の間、
朝晩の風の柔らかさに思わず空を仰ぐようになりました。
蝉の声も夏の終わりを感じさせます。
最近読んだ本に蝉が詠い込まれた和歌が書かれていたこともあり、
気がつくと蝉の声を追い、その姿を見つけようとしながら歩いています。
つい最近の研究で
成虫になってからの蝉の寿命は7日間とは限らず
アブラゼミに至っては約1ヶ月生きることができる、
ということが分かったそうですが、
それでもやはり長命ではありません。
旅の終わりが近いのを知ってか知らぬか
必死に鳴いているその姿に、
そして足元に見かけるその亡骸たちの姿に、
もの悲しい気持ちになります。
今年のお盆は帰省できず、
毎日欠かさず焚いているお香をやはり焚いて、
終戦の日はラジオの前で黙祷。
日が暮れてからは練習時以外窓を開け、
風に乗って届く風鈴の音を聴きながら作り置きしたり
戊辰戦争の史料に没頭したり、
先日の本番後に自分へのご褒美的に購入した
本たちとの時間を過ごしたり。
音出しできない時間の過ごし方の
お気に入り度が最近さらに増しました。
そしてお盆の中日には妹が上京。
2人ともその世界に、
メッセージ性の強い物語たちに、
すっかり魅了されました。
その後お盆でことごとくお休みの商店街を歩いて打ちのめされながらも
唯一開いていた近すぎて行ったことのなかった喫茶で
特大カキ氷を食べ、
東京駅へお見送り。
大学2年生になった妹、
昔からよく笑う心強い存在ではありますが、
最近さらにそれを感じることが増えました。
さて、
ただでさえ「生きる時代を間違えたのでは」
と言われることが多い私ですが
そんな私に試練が↓
楽譜が今話題のGVIDOでした。
GODIVAと読み間違えた挙句、
正式名称を言えるようになったのは本番当日。。
リハ前に使用講習も受け、
2コマ目までは
白ペン機能と消しゴム機能を間違える
譜めくりできない
二枚めくる(迷惑オンパレード)
などしながらも頑張ったのですが、
目もアウトだっため断念。
私たちも紙楽譜に戻していただきました。
使いこなせるようになったら本当に便利だなと思います…。
翌日のサントリー本番は満席。
久々に弾いたモーツァルトの戴冠ミサは大好きな曲の一つ。
特にAgnus Daiの和音進行がたまらなく好き。
今月後半はオケが多く、
今日明日は群馬通い、
その後福島経由で仙台へ。
週末はこちらです。
その翌日からは初めてのオケに乗せていただきます。
緊張するけれど楽しみ!
そんな夏の終わりの処方箋はこちら。
春から度々、元気な姉弟のいるお家に伺っております。
昨日は3人で焼きそばを作って、
一旦戻ってきたお母さんと4人で楽しく食卓を囲み、
お絵かきしたり工作したり、
カブトムシやクワガタ、蝉や蝶の図鑑を眺めたり。
途中で塾へ行ったお姉ちゃんを
お散歩がてら弟くんとお迎えに。
道端に落ちている旅を終えた蝉たちを
優しく手に取る弟くん。
帰る頃には私のエプロンのポケットは
蝉たちでいっぱいに笑
下町の軒先に揺れる風鈴の音を聴きながら
3人でこの「星めぐりの歌」を歌って帰りました。
大好きな歌です。
幼稚園や介護施設、病院などで演奏する際、
ほぼ必ずこの作品をプログラムに入れています。
この歌が出てくる「双子の星」というお話。
そしてもう一つ大好きな「よだかの星」。
明日の道中は宮沢賢治の本をお供にしよう。
ではまた。
#
by kazeyohuke-byun
| 2019-08-20 19:14
|
Comments(0)