我が道を行く東北人Tommyの日々の記録です。美味しいものをおいしく食べることが好きです。歌舞伎と落語が好きなチェロ弾きです。


by kazeyohuke-byun
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時を刻む音。

一日の終わりに
「今日も生きていて良かった」
と思うようになりました。

生きていられるのは当たり前のことではないのだと
今までも頭では理解し、感じたことはあったけれど、
心のどこかで自分自身と切り離して考えていた部分があったのかもしれません。


一昨日仕事先へ行った際、
同時に駆け寄ってきた後輩の女の子と女性団員さんに
ぎゅっと抱きしめられ、 胸が熱くなりました。
また、友人知人からいただいた言葉の中に
「ハイドンの3楽章うちら絶対弾かないからね!
弾かないうちに死なれちゃ困るからね!」
という言葉が。
病院のベッドの上で声出して笑うなんてことほとんどなかったのですが、
思わずプッと笑ってしまったと共に、
なんとしても挑戦したいという気持ちが沸々と。




ちなみに先日のオーディションですが、
一次で流れてしまいました。
厳しい…。

オーディションはもちろん緊張しましたが、
数日前に先輩方の前で弾く大緊張大会があったおかげで
その時ほどはガチガチにならず。
全員面識のない団員さん方だったのですが、
あたたかい雰囲気のオーディション会場でした。

そしてオーディションを終えた自分へのご褒美として入手したものがあります、、
それがこちら↓↓↓
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初めての手巻き。
初めてのスモールセコンド 。
そして初めてのブルースティール。

今から約80年前の時計だそうです。
今まではその日の気分によって
クォーツ時計と自動巻きの時計のどちらかを
共に過ごす時計として選んでいましたが、
選択肢が一つ増えることに。
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昨年訪れたCITIZENの展示会で
懐中時計をはじめとする
様々な時計や組立図を見てきたことを思い出しました。
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あんな薄くて小さい中に
こんな複雑で精緻な世界が広がっているんですね…


フィルムカメラのフィルムを巻く音、
シャッターを切る音も好きですが
この時計が刻む心音も
なんだかずっと聞いていたい気持ちになります。

今は家で時を刻むのを静かに待っている時計。
せっかく届いたのに
時計の心音ではなく自分の心音を電子音で聞くことになってしまったため、
まだデビューしておりません。
早く会いたい。
どんなベルトを選ぼうかな。
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とはいえずっと一時停止しているわけにはいかず、
少しずつ仕事復帰しております。
今週末はこちら。
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来週はこちら。
ファイナルとガラコンに乗せていただいております。
コンクールでのオケ演奏は指揮コン以来。
まさに今話題の「蜜蜂と遠雷」の世界。
楽しみです!


そして7月頭はこちら。
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ブラームスのクラリネットトリオ、
絶叫しそうな跳躍はあるけれど素敵な作品。
弾けば弾くほど惹かれます。
ご都合よろしければぜひお越しくださいませ。




メンバーが素晴らしすぎて処方箋にするのも恐れ多いのですが…
下記動画の指揮者ご本人様より教えていただいた動画、
今朝も思わず何度も再生してしまいました。
なんと豪華なメンバー…!!




一時停止したことで多くを学びました。
友人の言葉を借りると
こうして演奏していられるのは奇跡。
迫ってくるものに対する焦りが消えることはないですが、
それでも1日1日大切に過ごしていこうと思います。

ではまた。



by kazeyohuke-byun | 2019-06-21 09:16 | Comments(4)

一時停止。

数日前、
電車で約20分、
同じ沿線でこんなにも近い距離だったのに間に合わず
病院へ向かう途中で訃報が届きました。


元々無音は苦手ですが、
たどり着いた救急外来棟も
その後移動した霊安室も
世の中こんなにも無色になってしまうものだったろうか、
と思うほど色がなく静かで、
そこにいる人間を包んでいたのは
なかなか火のつかないお線香の香りだけでした。
外は大粒の雨なのに。


運ばれて心臓が動き出してからは
「あとは本人の生きる気力次第」
という言葉を医師から言われていたそうです。
私がたどり着いたのは息を引き取った直後。
記憶に残るのは太い笑い声。


帰り道、ホームのベンチで電車を待ちながら
自分の心臓の音を聞いて
生きる気力、生きる源って何だろう、と。

自分が以前書いた
「やりたいことリスト」や「弾きたい曲リスト」を眺めていると
こういうものを遂げようとすることも活力の1つになるのかなとも思いました。
もちろん強く望んだからといって弾けるとは限りませんが…

その中の一つであり
霊安室にいる時にふと自分の中に流れてきたのがこちら。

途中で筆が止められた終曲(最晩年のJ.S.Bach自身の急激な視力低下による。諸説あり)。
自分にとってこの終曲は
この作品の中で最も深い存在です。
80分近く弾き続け、もはや何曲弾いたか記憶もなく、
そうして迎えた終曲こそが集中力との闘い。
自分がこの曲から想起する色は天鵞絨なのですが、
演奏した時は色が次第に昇華していくように感じたのを覚えています。

J.S.Bachの時代も修辞学の影響を多大に受けている時代。
この作品に散りばめられているPassus duriusclulusのフィグーラ(特に下降型)は
胸を締め付けられるような、
しかしとても美しく響き、重なっていくものばかり。
学生時代に受けた修辞学の授業は
当時は知識を詰め込むことだけに必死でしたが
実際に作品に触れていくうちに
宝物のような授業だったのだと改めて思います。


何かを放たれたかのようなラスト、
どう紡たかったんだろう…






さてちょっと諸々あり今自分がいるのは
昼夜関係なく電子音の海。
身体から伸びているいくつもの管がカラフルで可愛い。。
今日からは窓際に移動です。
大都会の中にもこんな空が広く見える病院があるんだな…
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空が見えるのは良いこと。 
かつて大学に入る前、よく空の写真ばかり撮っていたことを思い出しました。

救命センターの病室なので人の往来が激しいのですが、
動いたり寝返りしたりすると管が絡まって大変なことになるため
(その都度看護婦さんを走らせることになってしまった…)
こちらはベッドの上でじーっと。ぼーっと。
携帯は電池なくなるので最小限。
病院の音を聞いて、人の声を聞いて、
ひたすらじーっと。ぼーっと(再)。
突然のことだったため読む本も楽譜もなーんもないし、
車椅子許可も降りないから買いに行けない…。
いわゆる「ヒマ」というものです。
一番苦手…



面会時間が短く
お見舞いに来てくださった友人や先輩と
お話する時間もあっという間。

生きていて良かったと思いながらも
あまりに歩みの遅い時の流れに
目の前の色がだんだん薄くなってきました(眠いだけ)
というわけでこれでもかと言うほど眠ろうかなとzzz






でも、何としてもひとまず明日明後日には退院します。
というわけで明後日15日はこちら。
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Beethoven交響曲第5番2楽章のとある三箇所を
この数週間いったい何度さらったか分かりませんが!
何度ため息ついたか分かりませんが!
でも、うん、やっぱり、良い曲、、!




そして16日はこちらのアフタヌーンティーの時間帯に演奏致します。(13:10〜17:10)
ご都合よろしければぜひお越しくださいませ。
それでは何度目かの昼寝へ、、、

ではまた。

by kazeyohuke-byun | 2019-06-13 20:36 | Comments(0)

緊張→癒し→緊張

おばんです。



先日チェロの仲間たちとの弾き合い会に参加してきました。
仲間でもありライバルでもある友人たち。
あーだこーだ言いながら緊張の練習を。
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そしてその日の夜は
先輩ご夫婦のお家へお邪魔し、
可愛い子猫さんに癒されてきました。
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発見!


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人懐っこくて元気旺盛!

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新しいおもちゃが大好き。

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遊び疲れて、帰る頃には膝に挟まれて居眠りしていた子猫さん。
光の当たり方によっては青竹色に輝く瞳の色がまた可愛らしく、
癒しの時を過ごさせていただきました。


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ご一緒させていただいたインドカレーも美味でした♪






さていろいろありすぎた昨日までの二日間。
一年分くらいの緊張を味わいました…

一昨日のリハが1コマで終わったので
お決まりのカラオケでさらっていたら、
日が暮れた頃になって先輩から電話が。
「もうすぐオーディションだよね?」
「はい、今週末です。」
「んじゃシンフォニー(リハ会場)戻ってきて!緊張の練習しておこうよ。あと10分くらいで着くから!よろしくー!」
「え!?あ、え!?」←電話すでに終了


しばらくして再びお電話いただき
「◯◯ちゃんも聴きたいって!おーけー!じゃ!よろしくー!」
「え」←電話すでに終了



これなんの罰?いや無理だよ。ホント無理だよ。処刑?などの言葉を繰り返しながら
とぼとぼ戻ったリハ会場。
小さな練習室で待ち受けていらしたお二人の先輩…
先輩というかお二人とも某オケの首席…

着いた瞬間
「はーい!肺丼全部弾いてみよう」と言われて、
マジのガチで緊張で震えました爆
仕事や室内楽でご一緒させていただいたことはあっても
お二人の前で一人で弾くのはもちろん人生初。
今季最大級と言える緊張で
あ、こんなに緊張するとこんなになって
こんなにボロボロになるんだ、と実感しました←
ボロボロになってズタボロになったところで
「オケスタも全部だよ!当たり前じゃーん」と…

心が折れる音がしたことは過去に何度かありましたが
心がしぼんでいく音が聞こえたのは初めてだった気がします…。

梅干しの種の如くしぼんだ心に何とか火をつけて
いただいた多くのアドバイスを抱えて
再びカラオケに缶詰。


そして翌日ホールでの本番後、
荷物を片付け終えた頃になって
ステージの上に見えたのは
ど真ん中へ置かれたピアノ椅子…
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今度はホールで前日の続き…

高校生たちはまだホールから出終わっていないし、
さっきまで弾いていたベト7がまだ耳の奥で鳴っているし、
前日のズタボロメンタルは復活していないし、
とグダグダ思いながらも
もう楽器も出したし後には引けず…。
元々心音が弱い私ですが、
今心電図を取ったら弱いどころか振り切れるんじゃないかと思うほどでした。



でも、緊張の練習をさせてくださったことで、
心の準備もなーんにもできていない状態で
激しく緊張すると自分がどうなってしまうかが分かり、
また、いただいたアドバイスから
見えなかった景色(全体像)や色の変化が
ようやく見えるようになりました。
一人でひたすら篭ってさらっているうちに
矢印の方向が全部内側、もしくは下に向かっていました。
リハや本番後で疲れていらっしゃるにも関わらず
聴いてくださったこと、
先輩方に感謝です。

ホールから戻ってからは復習も兼ねて再びカラオケへ。
いつも広い部屋に案内してくださるお姉さんに感謝。
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そして今日は2公演終えて
東京へ戻ってきて再び弾き合い会。
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ミンナキビシイデス

花金の渋谷は皆なんだか楽しそう。
偶然すぐ横をパーティーバスが通り、華やかな音楽が聞こえてきました。
帰り道、ネオンカラーの空気の中を歩いていると
メンバーの一人が
「身も心も削って生きているよね今」
という言葉を投げかけました。

削ったものがもはや何なのか分からなくなることもあります。
楽しいだけじゃ生きていけないし、
楽して生きられる程この世界は簡素なものではないし、
楽しようとも思わないけれど、
削るだけの人生は苦しい。
削りながらもその分、またはそれ以上
何かを重ねていけたらいいなと思いました。


かつてやりたいことリストに書いた
「オーディションを受ける」という一文。
眠れなくても睡眠を取らねばならない日々
食欲なくてもいつも以上に食べねばならない日々、
仕事しながら合間を見つけてさらう日々、
言い換えればひたすら「己との戦い」。
皆こうして己と戦いながら生きているのだと思うと、
自分も頑張らねばと気が引き締まります。





さて、ぼろ雑巾のようになった時の処方箋は
先日後輩から教えていただいたばかりのこちら。
原曲ももちろん好きですが
この歌詞もまた良い。

ではまた。





by kazeyohuke-byun | 2019-06-08 00:57 | Comments(0)

耄碌月。

日付が変わって6月。
題名に「もう6月」と書こうとしたら「耄碌月」と変換されました。
耄碌せずに乗り越えたいものです…。

今日は移動中ずっとチャイ4の2楽章を永遠ループ。

大好き。とても、好き。
でも…Fの命中率…もっとあげなきゃ…あと数日以内に…


さて先日ご近所の会があり、
近所の魚屋さん系列のお店へ。
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大好物。止まらなくなります。うなぎの骨せんべい。
こちらがメニューにあるだけで幸せ。

ひたすらバリボリしながら食べ物の話で盛り上がったのち、
話題は「趣味」について。

私は以前ここにも書きましたが、
最近の趣味の一つはフィルムカメラ。
始めのうちは練習も兼ねて数を重ねていましたが、
最近はカメラを手に持ち、ファインダーから覗き、
「残したい一瞬である」と心の底から感じた時にだけシャッターを切るようになりました。
何事もそうですが、限りがあります。
(カメラの場合はフィルムかな…)
そう思うことで
自分が本当に残したいものが何なのかを自身に問うようになりました。

もう一つは先週末実家で失敗してからリベンジの日々を送っているコーヒー。
豆の違いを理解しないと淹れ方の違いを知るに至らないのだろうか…
淹れる時にお湯は沸騰させないけど自分の頭が沸騰しそう笑


そしてメンバーのお一人はなんと
ガンマニアであり(次元の例のアレなど!!)
真空管ラジオが好きで(ダイヤルを回した時の重さが大事とか)
ブラウン管テレビオタクで(競り落としたらしい)↓
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時計収集家(70年代クォーツがお好きらしい)であることが判明。
数々のSEIKOダイバーズウォッチに始まりΩやRolex…
飛行艇好きな私にとってはテンションウナギ登りなコレクションも。
奥様が一目惚れしたという可愛いワンちゃんの写真も然り、
様々なお写真を見せていただきながら
お刺身食べるの忘れるほど皆で夢中になりました。


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こういうのまだ世にあるんですね!
しかもバッチリ通電するらしいのです。
テレビを持たぬ私ですが、
こちらはだいぶ魅力的に感じました。



また、
別のメンバーの方の調律のお話も興味深かったです。
Maria João Alexandre Barbosa Pires氏が来日される時に、
この方の調律でなければ、
とおっしゃるほど信頼を寄せている調律師さんがいらっしゃるそうです。
以前実家のテレビで、コンクールに関わる調律師さんのドキュメンタリー番組を見たことがありましたが、
改めて演奏家と調律師さんとの関係の深さを感じました。

私も先日初めましての職人さんに楽器を見ていただいたのですが、
当然ではあるのですがやはり職人さんによって魔法の使い方は様々。
そして未知の魔法がまだまだたくさんあるのだと実感。
楽器だけに限りませんが、
自分自身の「好み」へのアンテナをもっと研ぎ澄ませていきたいなと思いました。
それによって見えてくる魔法、学べる魔法も増えていくような気がします。







さて話は変わりますが、
かつて学生時代に、とある駅のコーヒースタンドでアルバイトしておりました。
賞味期限切れのパンを山盛りいただいて、
社割フル活用で大好物だったカスタードクリームパンをほぼ毎回食べて
どんどん肥えていきました。
そのコーヒースタンドで同時に採用され、
共に働いていた同い年の友人が、
明後日から朝ドラに出演します。
主役の先輩役だそうな!
テレビをお持ちの皆様、ぜひご覧くださいませ。
(私は録画をお願いせねば!)

 


今日の処方箋?
ではないけれど流し込んでいるのはコチラ。

今年は一年中この曲とお付き合いしそう…
 

ではまた。




by kazeyohuke-byun | 2019-06-02 00:57 | Comments(0)