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我が道を行く東北人Tommyの日々の記録です。美味しいものをおいしく食べることが好きです。歌舞伎と落語が好きなチェロ弾きです。


by kazeyohuke-byun
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真の美。

おばんです^^


本日、いただいたチケットを大事に大事に抱えて、
日生劇場へ行ってきました♪
真の美。_b0174350_18552080.jpg

地下鉄出口間違えて反対側から撮影(笑)
しかも曲がってますな(笑)



チケットをいただいてからずっと楽しみにしていた、
『坂東玉三郎特別舞踊公演』です^^
真の美。_b0174350_18532624.jpg






プログラムはこちら。
真の美。_b0174350_18583884.jpg

プログラムの時点ですでに美しい…!



演目はこちら。

一、傾城 吉原絵巻(けいせい よしわらえまき)

            傾城  坂東 玉三郎

二、藤娘

           藤の精  坂東 玉三郎

三、楊貴妃

           楊貴妃  坂東 玉三郎
            方士  坂東 彌十郎


『傾城』では、幕が上がると同時に花魁道中が。
息を呑むほど華やかな舞台や豪華絢爛な御召物、
そして、この世のものとは思えないほどの美しさをもつ傾城。
思わずため息が出てしまいました。

ゆったりと包み込むような長唄と共に舞が始まり、
その姿に、すっかり魅了されました。
手先指先までしなやかで艶やか、
瞬きさえも美しい。
天を仰ぐ時の表情や顔の傾きにまで心を奪われそう。
一瞬たりともその美しさが姿を消すことはなかったように思いました。



『藤娘』は、
さよなら公演で坂田藤十郎様の「藤娘」を観て以来の、
久しぶりの演目。

天井から降りる藤の鮮やかなこと!
そして玉三郎様の藤娘、
美しさもあり、色気もある一方で、
観ていて思わずほほえんでしまう可愛らしい仕草も。
また、やはりこちらも鮮やかな御召物に釘付け!
松の木陰での早着替えでは
出てくる度に客席から感動のため息が。

ちなみにこちらの舞台では、
和楽器実習での長唄の師匠の姿を発見しました!
遠くまで響き渡る、素敵なお声でした。




『楊貴妃』では、まず最初に、
照明の色使い、カーテンを用いた舞台美術、
胡弓や尺八の演奏に魅かれました。
そして一番後ろのカーテンが開き、
御簾の中から姿を現す楊貴妃…
なんと妖艶な、且つ繊細な所作!!
まぶしいほどの髪飾りと金刺繍の入った白地の衣装、
これを着こなすことができるのは、
玉三郎様以外には考えられません…!

また、扇を手に舞う姿の美しいこと…


「藤娘」では藤の精、
「楊貴妃」の夢幻の姿ですから、
どちらも「人間」の役ではないのですが…
この世のものとは思えない何かを感じました。




最後の最後まで、
息をのむような美しさに心奪われ、
舞台が終わっても、
すぐに立ち上がることができませんでした。

3つの演目を通して特に魅かれたのは、
玉三郎様の創り出す「間」。
人の心を魅きつける、自然な呼吸って美しい。

これは普段の会話のみならず、
自分が今学んでいる「音楽」にも通じること。

「呼吸」も「間」も、
一番大切だけど一番難しい。






ああ…もっと観ていたかった。
瞬きするのももったいないと感じました。







ちなみに先日お客様からいただいたチケットは、
1階で、しかも通路側だったので、
前の座席の方の頭などを気にすることなく、
舞台全体を見渡すことのできる席でした。
なんとお礼を申し上げればよいのか!
先日名刺をいただいたので、
今日中にお礼状を書くつもりです。

また、お隣の席には、
チケットをプレゼントしてくださった方と一緒に、
先日お店にいらっしゃったご年配の男性が!

「あのお店でアルバイトされていた方ですな。
O(←チケットをくださった方)から話は聞いておりますよ。
舞踊のみの公演は初めてですかな?」と、
深く響くようなお声で話しかけてくださいました!!

開演前や幕間に様々なお話をして下さり、
幕間は学びの時間に早変わり☆
また、2回目の幕間の時に一旦席を立たれたそのお方、
アイスモナカを2つ手にして戻ってこられ、
そのうちの一つを私に…!!!
突然の出来事に驚いたと共に、
とても、とても嬉しかったです!

そして、お話の内容から、
次第にそのお方が驚くべきお方であることが判明…!!!
公演終了後にはそのお方に連れられ、
会場の入口にいらっしゃった玉三郎様の付き人の方にご挨拶。

いろいろな意味で緊張致しました…!!!!!








さて、お隣の席のお方とお別れし、
日生劇場を出て、
せっかく未開の地に来たので、
ちょっと歩くことに。



真の美。_b0174350_2143089.jpg

帝国劇場?かな?
日比谷豪?あたりから撮影しました。
お水かなり汚いですが、
それでも建物がしっかり写ってますね。






真の美。_b0174350_216327.jpg

ふと足元に目をやると、
金の鯉発見!!!!!
黒い大きな鯉はたくさんいましたが、
金はレア!!!な気がする!!!!










真の美。_b0174350_21876.jpg

井伊直弼暗殺現場!!
桜田門!
初めて見ました!!






真の美。_b0174350_219823.jpg

歴史を感じる門…。
触ったら怒られるかと一瞬思いましたが、
警備員的なお方は誰もいなかったので、
ノックしてきました(笑)









真の美。_b0174350_21104643.jpg

桜田門前から国会議事堂方面を臨む。
暗くて見えないですが、一応国会議事堂が写っております。
夕焼け、久しぶりに眺めたなあ…。





皇居の周りをマラソンする方々を眺めながら、
一人でしばらく歩き回り、
その後お腹がなったので、
帰路に着きました^^









目を閉じると、
今日の舞台での玉三郎様の姿が浮かびます。
ああ…本当に美しかった…
今まで観たことがない、出会ったことのない美しさでした。

感謝の気持ちを忘れずに、
今日一日を終えたいと思います。



それではまた^^
Commented by kimagureb at 2011-10-10 11:53
今日も感動が伝わってきました^^

素晴らしい経験のあとって、余韻を楽しみたくなりますよね。
私は、アンスネスさんの余韻に先月から浸ってます^^

Commented by kazeyohuke-byun at 2011-10-10 18:38
ふわりさん
おばんです^^
本当に素敵な、貴重な時間を過ごさせていただきました。

上京してから、すっかり歌舞伎のとりこになっております。
歌舞伎が大好きだったという曾祖父が生きていたら、
一緒に観劇へ行きたかったなあ…と思います。
今回のように舞踊のみの公演は初めてだったのですが、
玉三郎丈の美しさ、観る者をとりこにする、
真の美しさであったように思います。

アンスネス氏の9月公演に行かれたのですね!
うらやましい!!!!
北欧の音、ぜひ聴いてみたいものです!!!
Commented by hobo-ryu at 2011-10-10 18:43
おばんでございます☆(←これ北海道でも使うんですよ!tommyさんにいわれるまで方言って知らなかった・・・)

玉三郎さんの女形は他の方のとはまた違いますよね~。
妖艶でちょっと儚げで・・・本当に生で観たら息をのんでしまうんだろうなぁ・・・。
お花の精なんてぴったり!
いつまでも余韻ライブ(?)を楽しんで下さい。

このチケットの縁もですけど、tommyさんは「人を呼ぶ」方なんですね。
周りに恵まれてるっておっしゃると思いますが、いつも努力してらして感謝を忘れないし、そんなtommyさんが素敵なご縁を寄せ付けるんだと思いますよ!
Commented by kazeyohuke-byun at 2011-10-10 19:54
hobo-ryuさん
おばんです^^
北海道でも使うのですね!!お揃いですね♡

玉三郎様の立ち振る舞い、目線、舞、
すべてに心奪われました。
最も美しい魅せ方を知っておられるかのような、
あの艶やかな美しさに、
そこに流れる空気の色まで変わっていくようでした。

また、温かいお言葉、ありがとうございます。
様々なご縁、今後とも大切にさせていただきたいと思います。
hobo-ryuさんとこうしてお話できるのも、
素敵な「ご縁」だと思っております。
これからもよろしくお願い致します^^
by kazeyohuke-byun | 2011-10-09 22:26 | 鑑賞。 | Comments(4)