大変ご無沙汰しております。
気がつけば前回の記事から一年という月日が経っておりました。
前回の記事の直後に始まったコロナによる仕事キャンセルの嵐に、
このままでは危ないかもしれないと思い、
近所で求人広告を探して駆け回ったのが2月末。
3月頭から採用してくださったドイツ料理屋さんのご夫婦、
「焙煎の事をちゃんと学ぶ気があるならば、本業が元通りになるまでうちで雇う」と
一番弟子にしてくださった焙煎所の店長のおかげで、
(焙煎所では怒られない日はなかったけれど)、
自分の練習や生徒さんたちのレッスンをしながら、
午後は汗だくになりながらひたすらコーヒー豆たちを焙煎し(火の入れ方82種類…!)、
夜は山盛りのドイツソーセージの賄いを糧にキッチンで働き、
コロナ禍で路頭に迷うことなく
何とか生き延びることができました。
途中お店の営業がストップした時は山籠り生活を。
毎日獣道をひたすら歩きながら、
森の音や声を聴いていました。
夏場の焙煎所は暑くてまさに修行でしたが、
友人たちや様々なオケの方々が
ドイツ料理屋さんや焙煎所に足を運んでくださり、
久々の対面が毎回嬉しくたまりませんでした。
そして8月末あたりからオケのお仕事を徐々にいただけるようになり、
演奏できること=当たり前ではない、
と痛感すると同時に、
オーケストラやアンサンブルで演奏できることが
自分にとっていかに大切で嬉しいことかを実感しました。
(↑お寺でのカルテット演奏)
引き続きオーディションなど受けながら、
今はプラハ交響楽団(FOK)のオーケストラアカデミー生として毎週2時間のオンラインレッスンを受けており、
最近全く使用していなかった脳内の英語の引き出しを開けて、
自分の言葉の出てこなさに驚愕しながらも
みっちりレッスンしていただいております。
無事2期に継続在籍できることになったので、引き続き頑張ります。
秋は文化庁公演の季節で毎年旅芸人と化すのですが、
今年も3つのオーケストラの文化庁公演に乗せていただき、
何度もPCR検査を受けながら
和歌山、大阪、青森、仙台、長野、関東圏を転々と。
また、11月には恩師とのデュオコンサートのため福岡へ。
コロナで年間の旅回数は激減、
旅先で美味しいものを堪能することもできなかったのですが、
いつか再訪した時は必ず!という楽しみも増えました。
そして文化庁公演の合間に受けたのが簿記三級の試験。
移動時間が長い上に、
直前の公演キャンセルにより待機日ができて
宿に缶詰めになる日もあったため、
あちこちのホテルで電卓叩きながら最後の追い込みをして、
無事簿記三級の資格試験に合格しました!
以前お世話になった税理士さんに教えていただきながら
自分で帳簿をつけ始めて3年。
見様見真似でちゃんと理解していない点も多かったので、
1から勉強することに。
無事資格を取ってからは経理関係のお仕事も少しずつしながら、
次の二級へ向けて再び勉強中です。
コロナが始まり、この1年間は
混乱、困難、怒涛、不安、変化、
様々な言葉や状況に落ち着かぬ日々ではありましたが、
そんな中で少しでも穏やかな時間を持ちたいと思い、
新しいことも始めました。
それがこちら↓
近所に畑を借りて、
農園の方々にご指導いただきながら、
無農薬のお野菜を育てています。
地面に這いつくばりながらひたすら虫との格闘ですが、
気がついたらイモムシを素手で掴めるようになっていました笑
収穫期はお野菜を買うこともなく、
お隣の畑の方々からお裾分けもいただきながら
美味しいお野菜を堪能しています。
2月に予定していたソロコンサートが延期になったり(延期後日程は未定…)
10月に室内楽の演奏会を開催する予定だったホールが先日突然休業となったりと、
まだまだ乗り越えるべき壁は多そうですが、
撮り直した新しいアーティスト写真と共に
今年も焦らず前向きに歩んでいこうと思います。
今年は少しでも光の差し込む世の中になりますように。
ではまた。